§3 DIR

 古くから存在する命令の中で最も利用するそして最もシンプルでどの DOSの入門書でも最初に説明すると思っていい命令がこれです。マイナーとメジャーに分けたらメジャーに属します。さて、たわごとはともかく、これが分か らないと何もできないと言うか何やってんのという事になりますので必ず理解しておいてください。UNIXで言えば“ls”に相当する命令です。そこまでは 賢くはありませんが。ディスクの内部に入っているファイル名をすべて表示します。lsは勝手な推測ですがLISTから来ているのではなどと考えています。 では、DOSのDIRは?これはディレクトリと呼びます。ディスクの内部構造にディレクトリという所がありまして、この内容を人様に読めるようにするため の命令ですから、こういうのではないでしょうか。DIRを実行する事をディレクトリを取るとも言います。
 DOSの命令のほとんどにスイッチというものが存在します。DIRも例外ではありません。ワイド・ディスプレイ・モード成るものと、ページ・モード成る ものが存在しどちらもスイッチで指定します。UNIXのスイッチは“-”(ハイフン)で指定しますが、DOSの一般的ソフトウェアでは“/”(スラッ シュ)を使用します。中にはハイフンを使用するものもあります(例:JGAWK、SED他、主にUNIX系のもの)。
 ワイド・ディスプレイ・モードは、ファイル名のみを表示します。ファイルの検索を行うときには非常に効率的です。ですが、ファイルの作成日時、大きさは 表示されませんから、詳しく知る事は出来ません。
 ページ・モードは1画面ごとに停止してキー待ち(何か任意のキーを押すまで停止している事)をします。HD(ハードディスク)等のファイルが多数ある場 合に有効です。
 ワイド・ディスプレイ・モードはスイッチに“W”、ページ・モードは“P"を指定します。
例:
DIR /W  ワイド・ディスプレイ・モードで全ファイルを表示
DIR /P  ページ・モードで全ファイルを表示

使用例
C>DIR

 ドライブ C: のボリュームラベルは RAM-DISK     ディレクトリは C:\
COMMAND  COM     62467 93-11-04    5:00 ATOK7RPL DIC      8192 95-10-31   23:08 MEM2ND   $$$     81921 95-10-31   23:08 WMM      $$$     47104 95-10-31   23:06         4 個          199684 バイトのファイルがあります.                       318976 バイトが使用可能です.

実習3
 ファイルを見る(ディレクトリを取る)という行為は頻繁に行います。事実、某記事のランク付けもTYPE(ファイル内容表示:後出)やCOPY(ファイ ルの複写、転送:後出)などと並んで★が五つ付いています(MSX-MAGAZIN91年6月)。いまでこそTYPEなんて命令は使わなくなりました (EDITERやVIWERの方が見やすい)が昔はTPYE文で内容をよく見たものでした。一個人の回想はさておいて、実習方法ですが、実際にわかってい ただければいいのでDIRやDIR/W、DIR/Pを何回も試してみてください。こういった使用頻度の高い命令は実際に使って覚えた方が無難です。理論で 覚える(湘南工科大学付属高等学校用語:詰め込む)のは、非常に危険です。滅多に使わない命令ならかまいませんが。

おまけ3
 時代や機種間によって言葉の違いという物が嫌でも発生します。実習2でも触れているようにコントロールキーはMSX-DOS用語であって、MS-DOS ではコントロールキャラクタと呼びます。このような違いは、一貫して一つの機種しか使ってない人が、他の機種に触れた場合に何が起こるかは想像する必要も なく結果が分かるでしょう。MSXネタの連発で申し訳ありませんが、MSXのスロットとIBMや98のスロットでは概念その物も違うといったこともありま す。他にはフックと割り込みとか・・・。むろん、現段階では知らなくても困らないような専門用語のみで起きているし、知らなくても片方さえ理解していれば 個人で使う分には困りませんが、多機種を扱う場合などに困るので理解しておきましょう。

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